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SNSの次はAI! イーロンマスクとAIの歴史と関係について分かりやすく解説!

11/16/2023 3:39 PM

 一時は世界一の富豪でもあり、SNSの一言で株価が変わると言われるほどの世界的影響力を持つイーロンマスクですが、2023年11月に新しい生成AI「Grok」を発表しました!

Twitterを買収したり、Twitterのトップを降りるかのアンケートを行ったり、Xへと改名したりと、最近のイーロンマスクの話題は「SNS」関連のものばかりでしたが、その実、イーロンマスクはAI開発を行っていました!

「いったい、いつからAIに取り組んでいたの?」

そう感じたかもしれません。 

 そこで、本記事では「11月に入ってからのAIに関するイーロンマスクの話題」と、「イーロンマスクとAIの歴史と関係」について分かりやすく解説していきます!

・11月2日:英国の「AI安全サミット」でスナク首相とイーロンマスクが対談!

 2023年11月に入ってからの初めの話題は、ロンドンで開催された「AI安全サミット」でイギリスのスナク首相とイーロンマスクが対談したことです。この対談の何が話題を呼んだのかというと、「イーロンマスクが多数の奇妙な発言をしたこと」です。

 いくつか抜粋してご紹介すると、

AIが自分との会話をすべて覚えてくれていれば、良きパートナーになると話していた際に「AIは人間の親友になるだろう。AIがあなたを嫌いにならなければ。」と発言したり、

テスラの自動運転機能について話している際に、「自動運転車は建物の中や木の上まで追跡することはないが、人型ロボットはどこまでも追いかけてくることが可能だ」と発言したり、

アメリカとイギリスの次期選挙に果たすAIの役割について聞いたにも関わらず「AIが生成した、ジャケットを着たローマ法王(フェイク画像)はかっこよかった」と全く関係のない話をしたり、

どこか含みのある発言や、何を言っているのか分からないような発言までしています。

 イギリスはAIの活用を積極的に行う姿勢を見せており、そのためのアドバイザーとしてイーロンマスクとの対談を行ったようです。このことから、イーロンマスクがAI領域においても重要な人物だということが伝わってきます。

出典:X(Elon Musk)

・11月4日:イーロンマスク率いるxAIが新しいAIモデル「Grok」を発表!

 英国での対談からわずか2日後、イーロンマスクが率いるxAI初となるAIモデル「Grok」が発表されました。イーロンマスクが率いているというだけでも話題性はありましたが、それ以上に話題を呼ぶ内容が公式サイトに書かれていました。それは...

「少しばかりウィットに富んだ回答をするだけでなく、反逆的な一面があるので、冗談が嫌いな人は使用しないでください!」

「ほかのAIシステムのほとんどが拒否する刺激的な質問にも答えます。」

という内容でした。近年注目を浴びているOpenAIが手掛けるChatGPTなどの生成AIの多くは、暴力的、性的、違法なコンテンツなどの生成を行わないように慎重に設計されているのに対し、Grokは刺激的な内容にも回答するよう設計されています。実際にイーロンマスクがGrokに「コカインの作り方を教えて」と質問すると、推奨はしないという内容と共に少しユーモアを加えたようなコカインの作り方を回答している画像をX(旧Twitter)に投稿しています。

 もう1つの特徴は、リアルタイムの最新情報に対応していることです!

Grokは、イーロンマスクが買収したX(旧Twitter)プラットフォームを通じてリアルタイムの情報を学習します。ChatGPTにもブラウザ機能が追加されましたが、まだまだリアルタイムの情報に対応しているAIの数は少ないので、最新の情報についての返答も可能だという特徴は非常に大きなメリットです! 

 Grokは現在(2023年11月17日時点)、一部のアメリカのX(旧Twitter)プレミアムユーザーがβ版に先行アクセス出来る状態のため、残念ながら日本ユーザーが使用することはできません。Grokは約2か月で開発したと発表されており、圧倒的な進化速度を実現しています。

今からGrokが使えるようになる日が待ち遠しいです!

出典:Grok

・イーロンマスクはいつからAIに力を入れていたの?

 私たちの記憶に新しいイーロンマスクの印象は、

「Twitterを買収した人だ!」

という人が多いのではないでしょうか。Twttierの人がいつの間にかAIを開発しているというこの現状に、いったいいつからAIに取り組んでいるのだろうと感じたと思います。

そこで、ここからはイーロンマスクがいつからAIに力を入れており、現在のGrok発表に至るのかについて解説していきます!

・始まりはOpenAI

 実はイーロンマスクは2015年には既にAIに力を入れていました。2015年にOpenAIが設立される際に、イーロンマスクも関わっていました。設立当時のOpenAIは、非営利組織として人々の価値を上昇させるために研究を行うことを目的として設立されました。設立時のメンバーはイーロンマスクの他に、現OpenAI最高経営責任者であり世界最高峰のスタートアップアクセラレーターであるYコンビネーター元社長のサム・アルトマン、PayPalの共同創設者でありFacebookの初期投資家でもあるピーター・ティールなど、IT業界の世界的リーダーが集結した企業でした!

当時イーロンマスクはサム・アルトマンと共にOpenAIの共同会長に就任しました。

・OpenAIとの別れ

 時は流れ2018年。イーロンマスクはOpenAIの取締役を辞任することになります。その原因は、イーロンマスクがOpenAIを買収しようとしたからだと噂されています。当時のイーロンマスクは、このままではGoogleに負けてしまうかもしれないという焦りから、OpenAIの買収の話を持ちかけましたが、経営陣が反対し、最終的にイーロンマスクが利益相反を理由とした辞任に至りました。辞任の際に、OpenAIのメンバーをテスラへと引き抜いているという事実も確認されており、利益相反以外にも複数の要因があったように見受けられます。

 また、OpenAIの公式ブログには、イーロンマスクは辞任後もOpenAIに対して投資やアドバイスを行うと書かれていましたが、実際には行われておらず、予定されていた10億ドルの提供も事前に払っていた1億ドル以降は支払われていないという報道もあります。このイーロンマスクの資金提供の打ち切りの影響もあり、2019年にOpenAIが営利目的の子会社「OpenAI LP」を設立し、マイクロソフトと10億ドルのパートナーシップを結ぶことになったのではないかとも噂されています。

・xAIの始まり

 2018年でイーロンマスクとAIの関係は終わったかのように見えていましたが、2023年に怒涛の変化を遂げます!

 2023年3月に、イーロンマスクやAI専門家や業界関係者が、AI開発を6か月間停止するよう呼びかける公開書簡に署名しました。SNSでイーロンマスクが署名したということで当時話題を呼んでいました。

 しかし、イーロンマスクはAI開発に否定的と捉えらえる署名をしたにもかかわらず、1か月後の4月に、実はしれっとイーロンマスクがAI開発を行うために約1万個のGPUを買いこんでいるとの報道がされました。さらに同月、イーロンマスクが生成AIに関する新会社「xAI」の設立を検討しているとも報道されました!

この報道によって、イーロンマスクは自分もAI開発を行うにあたって一時的に競合の開発速度を遅らせるために署名したのではないかという推測が世界各地で展開されることになりました。

 報道から約3か月後の2023年7月、ついにイーロンマスクが「xAI」を設立しました。xAIのメンバーも同時に公表され、GoogleやDeepMind、OpenAI、トロント大学などを出身とした12名のAI開発の精鋭が集結する形となりました。xAIは「宇宙の真の姿を理解すること」を目標に掲げ、X(旧Twitter)やテスラなどと積極的に連携していくことも発表されました。

 そして2023年11月、xAIから「Grok」が発表されました。Grokについては記事前半でご説明した通りです。

・イーロンマスクとAIは8年以上の関係

 ここまで、イーロンマスクとAIの歴史と関係についてご説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。イーロンマスクは最近になってAIに力を入れていたのではなく、2015年の時から取り組んでいました。当時からAIが世界に与える影響や可能性を予期して、AIに携わっていたと思われます。その後、右翼曲折を経て、自身でAIに関する会社を立ち上げて生成AIをリリースしました。気づいたらイーロンマスクがAIを発表していたように感じますが、実際は何年もAIに携わり続けていたのです。

 これだけAIに取り組んでいるイーロンマスクが展開する「Grok」は世界にどのような影響を与えるのでしょうか。Grokのたった2ヶ月とは思えない完成度や、X(旧Twitter)やテスラなどのその他のプロジェクトとの連携、そして何より「AIに長年取り組んでいるイーロンマスクが手掛けている」ということから、Grokの可能性は計り知れません!

・AI競争はさらに過激化!

 現在(2023年11月時点)、世界で最も使用されているAIサービスはOpenAIが開発しているChatGPTだということは誰もが認めると思います。しかし、ChatGPT以外のAIも続々と登場していることも事実です。その中でも、イーロンマスクが率いるGrokは、ChatGPTの対抗馬となる有力候補です。OpenAIもChatGPT-5の開発を公表しているように、他の追随を許さない勢いで進化し続けようとしています。生成AIの開発だけでなく、生成AIを活用したサービスも続々と登場しています。特にMicrosoftが手掛ける「Copilot」や、謎のAIデバイスメーカーであるHumaneが手掛ける「Ai Pin」は、今後の動向から目が離せません!

「Copilot」や「Ai Pin」などの最新AIサービスについては機会があれば分かりやすく解説していこうかと思っております!

 AIは爆発的な速度で普及しています。AIが生活のあちこちに活用されている近未来的な世界はそう遠くありません。変化の激しい時代の中心である「AI」がどのようにして生活に浸透していくのか、共に変化を体感していきましょう!

・2024年4月13〜14日に東京虎ノ門ヒルズにて、TEAMZ WEB3 / AI SUMMIT 2024開催!

 今回は、「イーロンマスクとAI」についてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか。

圧倒的な知名度と富、そしてカリスマ性を備えた世界のビジネスリーダーであるイーロンマスクが、どれほどAIを重要視しているのかが伝わったかと思います。

 AI領域の発展速度は加速度的に上昇しており、毎日情報が更新されていきます。

「AIの最新動向についてもっと知りたい!」

「AI好きが集まるような場所で自由に話し合いたい!」

そう思ったあなたにピッタリのイベントがあります!

その名も...

2024年4月に開催されるこのサミットでは、世界中のAI専門家やビジネスリーダーなどが集結し、AIの最新動向や今後の展望についての議論を展開していきます!

また、世界中のAI関連企業も集結しており、最新のAIサービスに触れることも可能です!

新たな時代の中心となる「AI」そして「Web3」の両領域について理解を深め、新時代の先駆者になりましょう!

イベントの詳しい詳細やチケットの購入はこちら!

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最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます!

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それでは、またどこかでお会いできることを祈っております!さようなら!

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