欧州中央銀行(ECB)が発行する独自の法定デジタル通貨「デジタルユーロ」の導入に向け、2023年初頭に法案の提出を計画していることがEUの財務責任者から明かされました。
2022年2月8日に行われたEUの金融会議において、EUの金融安定・金融サービス・資本市場連合を担当する財務責任者のマイレッド・マクギネス委員がデジタルユーロについて「我々の目標は2023年初頭に法案を提出することだ」と発言しました。
この件を報じたヨーロッパメディアのPoliticoは「デジタル通貨の導入に当たっては政治的な反発を受けたが、仮想通貨が世界各国で躍進を遂げていることから、政策立案者を行動に駆り立てた」と記しています。
2022年3月にはEUの行政機関による公開協議が行われ、市民から懸念されるプライバシーの問題や、支払い方法といったデジタルユーロの使用方法について議論される予定です。Politicoは「EUの立法プロセスに即して進んだ場合、デジタルユーロは早くて2025年までに準備が整う可能性がある」と記しています。